はかま腰屋根の特徴とは

屋根の形には様々な種類があり、それぞれに異なった呼び名があります。

デザイン的な要素だけではなく、形によって違った機能やメリットがたくさんありますので、家を建築する際には屋根の形状選びも重要なポイントになってきます。


屋根の形状の一つ、「はかま腰屋根」は切妻屋根の妻側に屋根上部から少しだけ寄棟やねのように屋根面を設けた屋根のことを指します。

側面から見ると四角形の上隅が欠けたような形状で、袴をはいたときの姿と似ていることから、この名前が付けられたと言われています。

別名、隅切り屋根やドイツ屋根とも呼ばれるこのはかま腰屋根、なぜ一部分だけが寄棟屋根のようになっているのでしょうか。

一見するとなんの意味もない、ただのデザインのように思われがちです。

勿論デザインとして採用している場合もあるのですが、実際は建築基準法で高さ斜線制限がある場合に、先端屋根の高さを低く抑えることができるので、法的な制約などに対して使われることがほとんどなのです。

斜線制限とは隣地や道路など、ある地点から一定の高さと角度に建物が収まるようにかけられている制限のことを指します。

もし建築の際に法的な制約がかかった場合、住宅全体や室内の高さを低くしなくても、はかま腰屋根にすることで規制を回避することができるというメリットがあり、外観よりも室内空間を優先したいという人にはお勧めの屋根です。


デメリットとしては、オーソドックスな切妻屋根と比べると取り合い部分が多くなるため、多少雨漏りのリスクが高まるという面があります。

しかしそれほどまでに雨漏りの可能性が高くなるというわけではないので、あまり心配はいりません。


住みやすい家を作るためには、法的な建築制限、外観のデザイン、雨漏りに対する機能など、様々な点を考慮して屋根を選ぶことが大切です。