寄棟屋根の特徴とは

寄棟屋根は、伝統的な和風建築でよく見られる形ですが、屋根の最上部から4方向に屋根面が分かれている屋根のことを言います。
安定した形は、どの方向から家を眺めても、美しく見せることができ、また耐久性にも優れており台風などの災害にも強い形です。

屋根が四方にあれば、屋根が守る部分が増えるので、雨の時でも建物によっては洗濯物を干すことも出来ます。

そして意外と重要なのは、建築基準法に定められた隣地斜線制限、北側斜線制限にも対応しやすくなることです。
隣地斜線制限、北側斜線制限というのは、日当たりの良い建物にしようとしたとき、隣の近くに家を建てているにも関わらず屋根の傾斜がなければ、その分影が伸びることになってしまいます。同時に風通りなども悪くなります。
それにより隣の環境が悪くなり、生活に支障をきたすかもしれません。

そこで屋根の傾斜に基準を定めて、それ以上の傾斜にはしないようにするのです。

四方に屋根がある寄棟屋根であれば、建物を境界線から離すことなく、屋根の傾斜を変えれば対応が可能です。
しかし一般的な住宅で採用されている切妻屋根の場合には、制限がかかっている方向に屋根がない場合、屋根の傾斜を変えることは出来ませんから、建物を離して隣の環境を守るしかありません。


寄棟屋根における、大棟と下り棟の取り合い部分を書きあいといい、この部分はY字型の合わせになるのですが、このY字型の部分で雨漏りが発生することが多いので注意をしなければいけません。

もうひとつ、経済的な事を言えば、建物の形状によっては、屋根を敷くための費用が高くなります。
もちろん、建物は屋根だけで成り立つものではなく、屋根面積が増えれば外壁面積が減りますから、差し引きして、そこまで費用が高くなるわけではないのですが、建築時にどのくらいの費用がかかるのかを確認しておくことが必要です。