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太陽光お役立ちコラム

太陽光発電に必要な設置費用の相場は?

太陽光発電システムは、数年前と比べ随分と設置費用が安くなり、導入しやすくなっています。これから太陽光発電システムを設置したいと考えた時、現時点でどのくらい費用がかかるのか知っておく必要があります。

福山市の一般のご家庭でも設置数が増え、そろそろウチも導入したい!とお考えの方も少なくないはず。

ここでは、2020年の設置費用をはじめ、価格の内訳や導入効果の詳細といった、費用の相場についてご紹介いたします。

■現在の太陽光発電の設置費用は?

現在の平均設置費用は20万円/kW〜29万円/kW(税別)が適正価格になっています。

しかし太陽光発電の設置費用は、パネルのメーカーや販売業者、設置条件などによって大きく差が出てきますので、注意が必要です。

太陽光発電の設置費用の目安は、「kW単価」という指標が使われ、kW単価は太陽光パネル1kWあたりの金額を示しています。太陽光パネルの容量が大きければ大きいほど割安に、逆に容量が少ないほど割高になります。

ちなみに、上記の金額には、メンテナンス費用やアフターフォローなどの費用は含まれておらず、設置したら出費しなくてすむというわけではありません。

利益を生み出し、地球に優しいエコなエネルギーの太陽光発電ですが、購入金額が高くなるので、元をとるのに少し時間がかかってしまいます。

■経済産業省の資料による太陽光発電の相場価格

●設置容量 5.00kW
●設置費用 145万円
●1kWあたりの価格 29万円/kW

この太陽光発電の相場価格は、経済産業省が算出した日本全国の相場価格です。

太陽光発電は設置する家の屋根材や大きさ、また庭の広さなどから各家オーダーメイドになります。メーカーによっても価格が大きく変わるので、あくまで参考価格となります。

また、経済産業省が公表している太陽光発電の価格は、実際に販売情報を元に算出されているので、各メーカーを見比べてみると適正価格以上の金額で販売している業者が多いのが一目で分かります。

■kW単価29万円/kWは、昔と比べると低コスト

太陽光発電を初めて設置する人の中には、設置費用の目安となる29万円/kWが高いと感じる人も少なくないと思います。

しかし設置費用は年々下落傾向で、一般家庭でも導入しやすい環境になりつつあります。

2020年時点で29万円/kWと経済産業省が取りまとめていますが、2015年時点では37万円/kW設置費用がかかっていました。

毎年数千円〜数万円ほど安くなっているので、年々費用負担が軽減し、設置しやすくなったと言えます。

■設置費用が安くなっている理由

太陽光発電の設置費用が、毎年安くなっている理由には、太陽光発電に使用する部品の低価格化や、企業努力など要因は複数あります。部品が低価格になっているのは、単に製造技術の進歩による生産コストの低下だけが理由ではありません。

FIT(固定価格買取制度)制度による売電価格の固定化や、予期せぬ災害による非常用電源の必要性の高さなどが一般家庭にも浸透し、太陽光発電の設置が増えているためでもあります。

また施工技術の向上も、設置費用の低価格化に良い影響を与えています。

▶︎太陽光発電を設置する業者の技術力が高まり、効率的に作業が行える
▶︎設置技術の向上により1件当たりの時間コストも抑えられ、受注件数が増やせる

■太陽光発電を設置にする時の費用の内訳
どの業者に見積もりを出してもらっても、大きな差はありません。しかし各項目の名称を覚えておけば、業者ごとの見積もりが比較しやすくなります。

▶︎太陽光パネル
太陽電池や太陽光モジュールとも呼ばれ、太陽光エネルギーを直流電流へ変換する機器

▶︎パワーコンディショナ
直流電流を交流電流へと変換する装置。また自立運転機能や電圧抑制機能を搭載

▶︎発電モニター
現時点の発電量や売電りょう、これまでの発電実績や消費電力などを確認できる

▶︎配線(ケーブル)
各設置機器を接続するための部品

▶︎架台
太陽光パネルを支えるための土台

経済産業省が取りまとめたデータによると、システム費用のうち太陽光パネルが70%程度占めている。

要するに設置費用を抑えたいのであれば、太陽光パネルの価格に着目するといいということです。見積もりを取る際に、業者がどのくらいの太陽光パネルを取り扱っているかなどを調べ、太陽光パネルの数が少ない業者の場合は、必然的にシステム費用が高くなると予想できます。

またシステム費用には、工事費用も含まれています。経済産業省のデータでは、工事費用の単価は6.5万円/kWです。工事費の単価も、太陽光発電システムの規模が大きいほど、割り安になります。

■設置費用が変動する要因とは?
一般的な相場価格と比べて、設置費用が高くなる場合があります。

▶︎①「設置面積」が増えることで費用が高くなる
太陽光パネルを設置する屋根の面積が複数になると、設置工事にかかる工程が増えるので、見積りが高くなります。見積もりを取る際に、屋根のいくつの面に太陽光パネルを設置するかをよく考える必要があります。

▶︎②「足場の設置」が必要になると費用が高くなる
必要に応じて足場を設置した場合、費用が高くなります。足場の必要な面積や工事業者によって異なりますが、10万円〜15万円程度、足場代として追加で費用が必要になることも多くあります。

▶︎③「設置工法」によって費用が変わってくる
例えば瓦屋根に太陽光パネルを設置する場合は、「アンカー工法」「支持(差し込み)金具工法」「支持瓦工法」などがありますが、アンカー工法が一番安い工法になります。

屋根材によって工法が異なりますので、必然的に見積価格にも違いが出てきてしまいます。

■太陽光発電の設置や運用にかかる支出
上記で述べた通り、設置容量が5.00kWの太陽光発電は総額で145万円かかると計算できます。いずれは太陽光発電を設置したいと考え、コツコツと貯金して一括で支払う・・・、という計画もそうスムーズにはいきませんよね。

多くの方は一括ではなく分割でと考えたとき、一番負担が少ないのがソーラーローンです。ソーラーローンは、太陽光発電システムを導入する人に向けて用意された金利の低いローンサービスです。設置費用はローンを組んだとしても、太陽光発電から得られる「経済メリット」のおかげで10年ほどで返済することができます。

ただし、合計額の145万円はシステム費用のことだけで、メンテナンス費用は含まれていません。太陽光発電は設置すれば太陽が当たっている限り、勝手に電力を生み出してくれるというわけではありません。多くは雨風などで汚れなどは落ちますが、数年に1度はメンテナンスが必要となります。

設置業者やメーカーなどでは、メンテナンスパックや保証制度がある場合もありますので、念頭に入れておくといいでしょう。

■太陽光発電で得られる収入と活用方法
FIT(固定価格買取制度)は、太陽光発電で発電した電力を自宅で消費しつつ、余った電力を10年間は固定の売電単価で売ることができる制度です。

ただ今、太陽光発電を設置した場合、売電単価が21円/kWhと以前と比べてだいぶ安くなってしまいました。FIT(固定価格買取制度)制度を活用し売電したとしても、今からだと得られる収入が減少してしまいます。一方、電力会社から購入する電気代は増加する一方ということもあり、今では、自家消費型太陽光発電に熱い視線が注がれています。

10年間は、FIT(固定価格買取制度)制度を活用し、11年目からは自家消費型太陽光発電に切り替えたり、自家消費型と売電を組み合わせたりして、太陽光発電の経済性を高めることができます。

自家消費型太陽光発電は、太陽光発電で発電したすべての電力を消費して運用する方法のことです。売電収入が得られないというデメリットはあるものの、電気代削減の効果が伸ばせるというメリットも大きいです。

■まとめ
太陽光発電を設置するための費用が低価格化されたことで、設置するのを大きなリスクを考えていたご家庭でも、気軽に導入しやすくなりました。

とは言え、140万円〜200万円程度はかかる住宅用の太陽光発電は決して安いとは言えませんが、それ以上に経済的なメリットの大きさや、もしもの時の備えとしても役に立ちます。

導入する時の失敗しないコツは、太陽光発電に関する少しの知識と、複数の業者から見積もりを取ることです。

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