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太陽光お役立ちコラム

太陽光発電導入のデメリットとは?

近年、住宅の屋根や空き地を利用して太陽光発電が設置されているのをよく目にするようになってきたと思います。その中で、太陽光発電の導入に対してメリットを感じている方が多くいますが、その反対に「導入して後悔した…」と感じている方があることを忘れてはいけません。
導入にかかる費用が高額だからこそ、後悔するような思いはしたくないですね。

太陽光発電を導入し、後悔している方に共通しているのは「知識不足のまま契約してしまっている」ことです。

これから導入を考える方が後悔しないよう太陽光発電導入のデメリット12項目を解説していきます。

 

1-高い設置費用

太陽光発電の導入費用は100万円以上がかかります。2021年現在の住宅用太陽光発電の相場価格・平均設置容量は以下の通りです。(経済産業省資源エネルギー庁の資料を参照)

太陽光発電 2021年の相場価格 (住宅用)
設置容量 設置費用 1kWあたりの価格
5.00kW 137.5万円 27.5万円/kW

以前の設置費用を考えると現在の設置費用は安くなってきてはいますが、それでもその費用は高く、車1台が買えるほどの金額です。

2-メンテナンスが必要

太陽光発電は「メンテナンスフリー」でランニングコストがかからないと言われることもありますが、経済産業省では、発電量の低下・機器類の故障の有無を確認するため、4年に一度の定期点検を推奨しており、その他にパワーコンディショナーは15年前後で交換が必要とされています。

このように経済産業省の推奨通りに太陽光発電を20年間利用した場合のメンテナンスにかかる費用は約30万円となります。

 

3-季節・天候に左右される

太陽光発電の発電量は日射量と比例して高くなります。そのため、悪天候が続いた月の1ヶ月発電量は著しく落ちてしまいます。

また、晴れの日が続いていても冬は日照時間が他に季節よりも短いため、発電量が少なくなりますが、月ごとではなく1年を通してみればバランスのとれた発電といえます。

 

4-太陽光パネルは屋根に重さがかかる

パネル自体の重さは各メーカーによって異なりますが、標準的な太陽光パネルの重さは1枚あたり約15kgです。

住宅用パネルの設置枚数の多くが約20枚で、屋根全体にかかる荷重の合計は約300kgとなります。

そこで心配なのは住宅への影響ですが、荷重が約300kgであっても一点に集中するわけではないため、構造上の不安をかかえる住宅でない限り、太陽光パネルの重さが建物へ与える影響は低いとされています。(目安…太陽光パネル1枚の重量は瓦の3分の1程度の重さです)

それでも荷重が気になる方は軽量パネルをおすすめします。

 

5-設置が向かない家もある

太陽光発電は全ての住宅で設置できるわけではありません。

屋根が小さい住宅や北向き一面の屋根(斜線制限の都合上など)やでは満足な発電ができないことがあるからです。

その他、塩害や積雪などといった、地域特有の環境も考慮しなくてはなりません。

 

6-反射光が原因の近隣トラブル

太陽光発電の導入増加に伴い、近隣トラブルに発展してしまう事例がおきています。トラブルの理由はパネルから反射する光が「暑い」「まぶしい」といったもので、それら反射光トラブルのほとんどが屋根の北面に設置していたことが原因です。

北面設置の場合、太陽光がパネルの南方向から差し込み、その光が斜め下方向にある近隣住宅などへ反射してしまい、そのことでトラブルに発展しています。

 

7-出力制御の可能性がある

地域によって異なりますが出力制御が起きる可能性があります。

出力制御とは、太陽光発電の発電量増加で、電力の供給量が需要を大きく上回った場合、太陽光発電設備が発電しないよう電力会社側が制御することを表します。(簡単にいうと…発電していても電気を売れない状態になること)

出力制御は住宅用よりも大規模の太陽光発電が優先対象のため、住宅用に出力制御がかかることはありません。ですが、産業用太陽光発電設置を検討している方は出力制御が発生する可能性があることを事前に想定しておいたほうがいいでしょう。

ちなみに中国電力で電力需給を受けている福山市では出力制御の可能性があるエリアとなるため、事前に把握しておく必要があります。

 

8-詐欺や騙されるリスクがある

設置を検討する方が増えるにつれて「~棟限定のキャンペーン価格」「モニター様特別価格」「工事代無料」などのフレーズを用いた訪問販売や企業に騙され高額な契約をしてしまったという方からのご相談が増えてきています。

騙されて高額な契約をしないため、相見積もりを取り必ず相場価格の比較をしましょう。

 

9-雨漏りなどの施工不良

価格でも異なりなる場合もありますが、粗雑な工事を行っている業者を選んでしまうと、雨漏り電気系のトラブルが発生するリスクがあります。
また、メーカーが定めている施工基準から外れた施工により、メーカー保証対象外になってしまうリスクがあります。

要注意な施工業者の特徴3

1.設置価格が格安・割高

2.設置の推奨場所が屋根の軒先・屋根からはみ出している

3.施工を下請けに丸投げ

 

10-パワーコンディショナー設置場の確保

忘れがちなのがパワーコンディショナーを設置する場所です。
パワーコンディショナーを設置するためには横×高さは電子レンジ程、奥行きは約20cmのスペースが必要になります。

屋内設置タイプだけではなく、屋外タイプもあり、屋内に設置するスペースがない、屋内に設置したくないという方は屋外タイプがおすすめです

 

11-業者が倒産するリスクもある

太陽光発電の設置をお願いした業者が倒産してしまったという相談も多くあります。

業者が倒産した場合、アフタフォローを受けることができない上、施工工事前だった場合には頭金を支払って施工してもらえない、持ち逃げされてしまうケースもあります。
このような事態にならないよう、業者選びは慎重に行う必要があります。

倒産リスクのある業者の特徴3

1.無理なメンテナンスサービスの提案

2.格安・割高な提案をする

3.契約を急かしてくる

 

12-固定資産税・確定申告が必要なケースも

太陽光発電が所得税、固定資産税の対象となることがあります。

所得税は、太陽光発電は売電によって収入を得られるため、その分が雑所得として課税対象となることがあります。

給与所得者の場合、雑所得が年間20万円を上回ると確定申告が必要となります。

固定資産税に関しては一般的な太陽光発電(屋根上に置くタイプ)は課税対象外ですが、太陽光発電パネルが屋根としての役割も果たしている場合(屋根材一体型タイプ)は課税対象となります。

 

■まとめ

太陽光発電を導入するには高額な費用が必要となります。

しかし、2021年の現時点では残念ながら太陽光発電に関する補助金は広島県を含めた全国で出ていません。

ただし、現在電気代を月に何十万円と支払っている企業については導入するメリットがあることも忘れてはいけません。

もちろん、様々なデメリットがあることは事実ですが、 いずれのデメリットは知らない・リサーチ不足の場合がほとんどです。

高額な設置費用に対して「モニター価格」などと言ったフレーズに騙されることのないよう、いくつかの専門店で比較・検討することも必要です。

一番安心なのは、専門店へ相談し、具体的な状況を伝えた上でシミュレーションを立ててもらうこと。

「南瓦工房」でもシミュレーションを行っております。

太陽光発電導入や設置の方法など、知りたい方はお気軽にご相談ください。

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